下肢静脈瘤

　　　　　下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

◆◆◆　下肢静脈瘤とはこのような病気ですのよ！　◆◆◆

下肢静脈瘤の下肢とは脚・足の部分を表し、（脚は太腿の付け根から足首まで、足は足首から下のこと）静脈瘤は静脈の瘤(こぶ)を表しています。

下肢静脈瘤とは下肢の表面近くに見られる、本来なら細いはずである静脈血管が拡張して瘤状に膨らんでしまう疾患で、これは３０代以上の女性に多く見られる病気です。

下肢の静脈血管は重力に逆らう形で血液を心臓に戻していることから、血液が逆流しないように防止する弁が静脈血管内に備わっているのですが、この弁が妊娠が原因であったり、加齢による原因で弁が正常に働かなくなることで血液が逆流を起こし、うっ血して静脈が膨らみます。

初期の下肢静脈瘤は全体的に静脈血管がボコボコと太くなり、下肢の静脈血管はグリーン色を色濃くして浮かんできます。

しかし血管が拡張すると、行き場のない血液は血管内の弱い部分に瘤を作ってしまうのです。下肢静脈瘤の症状は皮膚の変色や冷え、浮腫み、湿疹などが挙げられ、立ち仕事の多い方や座ったままの仕事をなさっている女性にも多く見られます。

◆◆◆　ピロ美！　下肢静脈瘤治療はこのようにするのよ！　◆◆◆

下肢静脈瘤は半身浴しながらの下から上に揉み上げてくる加圧マッサージを行うことで、うっ血を改善することができます。

長時間立ちっぱなしのお仕事や、座りっぱなしのお仕事の場合、職業病のようにも考えてしまいがちですが、毎日お風呂でマッサージの時間を取り入れることで改善させてゆきましょう。

下肢静脈瘤は軽度であればマッサージ等で改善できますが、すでに瘤ができてしまっている場合には完全に直すことができません。

この場合、危険度を伴うレベルの静脈瘤では静脈の一部を縛る、切除、引き抜くといった手術が行われています。

下肢の静脈瘤は時に鼠経部や外陰部に現れることもありますが、下半身の静脈血管が目立ってきたら加圧マッサージを行って血行を促しましょう。

下肢静脈瘤において危険度を伴う場合とは、太い静脈血管の中でできた血栓（血の塊）が肺の辺りで詰まってしまう可能性のことを表します。